放課後等デイサービスは、地域で求められているにも関わらず、未だ必要な数を充足できていないため、集客が他の事業に比して容易であるという点で事業として優れています。
集客は経営の最大の課題です。
お客さんのいないビジネスはそもそも成り立ちませんが、お客さんのいる多くのビジネスで、激しい顧客獲得競争がなされているのは、あなたもご存じのとおりです。
放課後等デイサービスも、いずれは集客に多くの時間と労力を要する事業となるでしょう。
しかし、今はまだ、その状況にありません。
質的な充足の段階ではなく、数的な充足が求められています。
参入を急かすわけではありませんし、多くの地域でその必要はないと考えています。
それでも、この集客に経営資源を割かなくてよいこの時期に、事業経営者、スタッフともに現場で多くの経験を重ねることで、来たるべき質の充足が求められる時期への対応力を養うこととなります。
また、放課後等デイとして、療育の質はもちろんのこと経営の質という点でも、教育システムの確立と充実によるサービスの質の向上とともに事業の拡大と発展による安定的・継続的なサービス提供の体制の構築を図ることができます。
放課後等デイサービスとしての拠点数や規模だけでなく、対象年齢の拡大や放課後等デイサービスを越えた障碍者の自立支援のための仕組みの導入も検討する価値のあることです。