福祉分野の起業・新規事業の場合に限れば、今回の記事でお話しすることは、必ずしも該当しないと思われるかもしれません。
しかしながら、企業や新規事業ネタには、往々にして今回お話しするようなことが起きてしまいます…
福祉分野の事業も、関連する分野も含めると領域は決して狭くありません。
たとえば、介護に関連する器具の開発や福祉タクシーなど運送のサービスも福祉分野の事業です。
新しい商品やサービスが開発され、市場に投入されていきます。
多くの開発費用を要するものもありますし、長い時間をかけて商品化されるものもあります。
しかしながら、商品やサービスのアイデアが独創的であればあるほど、独りよがりに陥りがちで、マーケットを見ないまま市場に投入されることがあるのです。
結果として、恐ろしく高性能で誰も使いこなせなかったり、先進的でその商品やサービスを使うためのインフラが整っていないということが起きてしまいます。
誰も靴を履いていない場所で靴を売るのは、たしかにチャンスに溢れています。
しかし、靴を知らしめる努力が必要になります。そのための時間とコストをかけなければ、靴を売ることはできないのです。
靴のように、必ず欲される商品であっても、多大なコストと努力が必要となります。
成否がはっきりしない商品で、市場に投入後、闇雲にマーケティングコストを投下するのは、単なるリスクでしかありません。
起業や新規事業で事業の選択をする際は、商品やサービスを深めるだけでなく、市場を分析することで、あなたにとって攻略可能な市場が存在することを確認することが必要なのです。
それは、福祉分野の起業であっても、例外ではありません。