福祉分野で起業や新規事業を考える場合のマーケティングの検討は、
すでにサービスが明確である場合が多いのではないでしょうか。
福祉分野には、確かに多くの事業が存在しますし、今後、多くの事業が生まれるかもしれません。
とは言うものの、現状、多くの福祉関連のビジネスの場合、起業でも新規事業でも、行政との関連が密である事業がほとんどです。
その意味で、SegmentationもTargetingも、重要性が低いと思われるかもしれません。
市場もターゲットもすでに決まっていると考えられるのではないでしょうか。
しかしながら、福祉分野の事業でも、考えられる以上に市場はさらに細分化が可能です。
ということは、細分化した中でいずれの市場をターゲットとするかということが課題になります。
このことは、逆にターゲットを想定してから、提供するサービスを検討することが福祉分野のビジネスでも可能であることを意味します。
福祉分野の起業といえども、参入に際しては、一般の事業を検討するのと同じように市場とターゲットの検討がなされなければならないわけです。
そして、市場の細分化の作業を終え、ターゲットが選定されたなら、その中でどのようにポジションを確立するか(Positioning)を考えなくてはなりません。