いつだったか大阪市の子育て条例で話題になった「発達障がいと子育ての関係」ですが、
かの条例案のような乳幼児期の愛着形成の不足が発達障がいの原因の一つという誤った認識が、
ごく一部の人たちのものではないように思われます。
そして、このことに多くの保護者が悩んでいます。
知識として理解していても、どこかで自分を責めておられる方もいらっしゃいますし、
周囲の誤解と日々闘っていらっしゃる方もいます。
どうしてこんな無為なことが起きてしまうのか。
条例案をあげつらうのは本旨ではありませんが、
こんなことが市議団で条例案として具体化され公表されるような社会に、
どのように向き合えばよいのでしょうか...
ある施設を運営されている方とお話しをしているときに、
「社会に障がいのある子供たちのことを知ってほしい」
と同時に、
「障がいのある子供たちにも社会のことを知ってほしい」
という趣旨のお話をされていました。
相互に知る関係が必要なのだと痛感しました。
社会の理解の無さや誤解を嘆くだけではなく、
知ってもらうための努力を怠らないこと。
そして、障がいのある子供たちを社会から遠ざけるのではなく、
社会を知る機会を作ることもまた大切なことだと気づかされました。
私たちも、発達障がいの子供たちの支援を続けて行くことで、
社会と障がい者が相互に知り合うための触媒になることができるはずだと、
意を新たにしました。
それにしても...
無知のあまり人を傷つけるというのはあってはいけないことです。
この問題に限ったことではないのですが。
自戒を込めて。