昨晩、大学時代の友人が、言いました。
今の会社の今のポジションは、
「失うには大きすぎる」
んだと。
あまりに愚痴るので、
「辞めてしまえばいいじゃないか」
と私が彼に言ったことの返答でした。
「何を失うんだ?」
と尋ねてみましたが、
「収入“だって”失くなるし…」
との返事。
「“だって”って? 他になんかあるか?」
答えに窮する彼を見て、
サラリーマンの限界を感じました。
私自身がそうだったので、
よくわかります。
・会社の名前を言った時の誇らしい気持ち
・何も心配しなくても毎月振り込まれる給与
・至れり尽くせりの福利厚生
収入だけではない何か。
人は、
持ってるものを失うことには敏感です。
だからこそ、
サラリーマンが起業することは難しい。
とくに一流企業のサラリーマンにとっては、
収入だけではない何かが大きすぎる…
さんざん愚痴るから、
「辞めてしまえばいい」
と言ってやったんですけどねww
「失くなって困るほどもらってんのか?」
と追い打ちをかけた私を、
何とも悲しそうな表情で見返しました。
今日は日曜ですが、
年下の部下に仕事を言われ、
朝から仕事だと話してました。
言いつけた上司は、
部内のゴルフで出かけるそうです。
「いいじゃないか、どうせ単身なんだから」
と慰めてやりましたが…
もう、仕事は終わったかなあ
と、この時間になって、
彼のことを思い出しました。
起業は魅力的で、
サラリーマンは哀れだなんて話ではありません。
それぞれですから、
どっちがいいとか悪いとかなんて思いません。
ただ、
意外に、
失うものが大きく見え過ぎる
ってことはあるんですよね…
それは、
「大きすぎる」
のではなくて、
「大きく見え過ぎる」
んだと思うんです。